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記事一覧

月刊誌Newtonの特集

現在発売中の月刊誌『Newton』(ニュートン)2019年1月号では、創刊450号記念としてヒトの進化について特集しています。題して『 サピエンス 人類・文明・科学はどのように誕生し、そして発展してきたのか』。内容は、パート1:人類の誕生、パート2:文明の芽生え、パート3:科学の躍進の三部構成です。それぞれ第一線の研究者が協力して編集されています。Newtonらしい美しいビジュアルで、ヒトの進化について現在わかってい...

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ピロリ菌とヒトとの長~い付き合い

ヘリコバクター・ピロリ(以下、ピロリ菌)というユニークな細菌がいます。他の菌が生存できない強酸性の胃粘膜に長期間住み着くことができるのです。日本人の半分くらいが感染しており、高齢者ほど保有率が高い傾向があります。これが胃がんの主な原因で、除菌することで胃がんの発症リスクを減らせることがわかってきたため、最近では健診でピロリ菌を持っているかチェックして、積極的に除菌しようという流れになっています。ピ...

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アルコール性肝障害と腸内細菌の意外な関係

アルコールを飲み過ぎると肝臓を傷めることはご存知のとおりです。これまでアルコール性肝障害は、アルコールが代謝されて生じるアセトアルデヒドのような毒性物質が肝臓に障害をおこすためと考えられていましたが、最近の研究では、どうやらそうではないことがわかってきました。腸内細菌叢はヒトにとって必要なものですが、この中のグラム陰性菌の細胞壁の成分であるリポ多糖(LPS)は、身体に入ると強い炎症を起こす物質で、...

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牛乳でお腹がゴロゴロするのは当たり前?

牛乳や乳製品をとったあとにお腹がゴロゴロする方は少なくないと思います。この現象は、牛乳に含まれる乳糖という成分が腸の中でうまく分解できないときに生じます。乳糖(ラクトース)は哺乳動物の乳汁中に含まれる二糖類で、ブドウ糖(グルコース)とガラクトースという、二つの糖が結合したものです。乳児の頃はラクターゼ(乳糖分解酵素)という酵素が小腸にたくさん存在して、この働きにより乳糖がブドウ糖とガラクトースに分...

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地球はバクテリアの星?

DNAの解析技術が飛躍的に進歩したおかげで、これまで実験室で培養できないためによくわからなかった、地球上の水や土の中の微生物のことも次第に明らかになってきました。カリフォルニア大学バークレイ校のバンフィールド教授らのグループは、これまであったゲノムデータベースに加えて、独自に調べた様々な環境中(日本の地下廃鉱山、チリ・アタカマ砂漠の高塩分の土、アメリカ・イエローストーンの高温間欠泉、イルカの口腔など...

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プロフィール

ドクターS1

Author:ドクターS1
つくば市の内科クリニック副院長。専門は腎臓内科・透析医療。人類遺伝学(遺伝医学)の大学院で博士号取得。

ヒトの進化、特に疾患との関わりについて勉強したことを皆様にわかりやすくご紹介したいと思います。